メッセージ
『人生の意味の探求』
The Pursuit of Meaning of Life
―5.カルペ・ディエム―
Carpe Diem
川井信雄牧師
伝道者の書2:24~26(新改訳旧1141ページ、口語訳旧923ページ)
プログラム
礼拝式ライブ配信
巻頭言
========================== 「カルペ・ディエム」 ========================== カルペ・ディエムはラテン語で「その日を摘め」という意味。紀元前1世紀の古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場し、「今この瞬間を楽しめ」を言う。伝道者は、人は死の普遍性を前に知恵や快楽や労苦に人生の意味を見出せないのだから、今を楽しむしかないと言った(伝道者の書2:24-26)。しかも、日々の楽しみを与えるのも神だが、神は必ずしも良い人に良いものを与えるのでもないので(21節と26節を比較)、カルペ・ディエムも空しいと結んだ。カルぺ・ディエムにも人生の意味を見出せないなら、希望はあるか?カルペ・ディエムは死に対する敗北宣言に基づく。そのため、カルぺ・ディエムを超える希望があるなら、それは死に対する希望でもなくてはならない。使徒パウロは、主イエスの復活がないのであれば、死者の復活もなく、死者の復活がないのであれば、今を楽しむしかないと言った(1コリント15:32)。しかし同時に、確かに主は甦ったのだから、主を信じる者も復活に与り、主にこそ人生の意味があると証した(同20,58)。日々の楽しみを神に感謝し、主に仕えたい。主のための労苦が無駄になることはない。(川井信雄)
今日のお花
