メッセージ
『人生の意味の探求』
The Pursuit of Meaning of Life
―2.知恵も空しい―
Wisdom is Meaningless
川井信雄牧師
伝道者の書1:12~18,2:12~17
(新改訳旧1138ページ、口語訳旧921ページ)
プログラム
礼拝式ライブ配信
巻頭言
========================== 『知恵も空しい』 ========================== 伝道者は、知恵を用いて人生の意味を探究した結論を報告した(伝道者の書1:12-18)。風を追うことができないように、すべて空しい。伝道者は当時最も知恵を得ていたので、人生の意味を見出せるとしたら、知恵しかないと考えていた。しかし、知恵や狂気や愚かさを用いても見出せなかった。むしろ、苦悩と苛立ちが増しただけだった。更には、死の現実は知恵も空しいことを決定的にした(2:12-17)。知恵を持っていても、持っていなくても、行き着く結末が死であるなら、知恵も何になるだろうか。知恵も空しい。興味深いことは、伝道者のことばでは、結局、知恵は苦悩と苛立ちをもたらす。しかし、箴言では喜びと命をもたらす(箴言3:14-18)。何が明暗を分けるか?神への恐れ(伝道者の書12:13、箴言1:7)。神から離れた知恵では人生の真の意味を見出すことはできないが、神にある知恵は信仰を通して死に対する希望をもたらす(詩篇49:15;ピリピ3:20-21)。今日も人々は知恵を求める。知恵そのものは主の恵みだが、主から離れた知恵に人生の意味を見出すことはできない。神を恐れ、イエスを求めよう。(川井信雄)